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京浜東北線の崖 [地形・地質]

崖・京浜東北線ssss.jpg
 (カシミール3D使用) 
濃いグレーの部分は標高1~3mである。縄文時代の内、 約6500~6000年前が海面上昇のピークで現在よりも約3m高かった(芳賀啓「江戸の崖 東京の崖」)。つまり、京浜東北線等が南北に走る(地図で太く描かれている線路は新幹線)この台地の端は海岸、海食崖であった。
勝浦の海岸.jpg  波に洗われる崖のイメージ(上の写真は千葉勝浦付近の海岸。奥東京湾がこのようであったかは知らない)
 
 鶯谷駅から南sss.jpg
  鶯谷駅南から南側を望む。右手が上野の山、左手奥は浅草。
 
赤羽駅北の崖.jpg  赤羽駅北の崖。駅付近から北を望む。
 
赤羽台トンネル入口s.jpg 
 東京の台地北東端となる赤羽台。新幹線のトンネル入口。
 

非対称な神田川 [地形・地質]

面影橋ー江戸川橋b.jpg
面影橋から江戸川橋付近(Tokyo Terrain on the Google map)。図上方の神田川左岸(北側)は等高線が詰んでいる。崖である。一方、右岸(南側)はなだらかである、何故非対称なのか、とは地形好きの間で話題になってきた。新しい話ではないのだが、実際に歩いてみたり、こうして段彩図を見ると改めてうなってしまう。江戸川公園付近の等高線は上が30m、下が8mなので、高低差22mである(等高線の間隔は2m)。
 PAP_0180.JPG
神田川左岸・江戸川公園にある看板
 

 非対称谷・神田川早稲田付近.jpg
神田川の断面図(早稲田大学地理学研究会blogより) 
 
非対称は他の川にも見られるが、この辺りは顕著である。原因としては:
・ 右岸側の早稲田大学本部キャンパス付近には関東ローム層をのせる低い段丘があるためそう見える(「月刊地図中心」2014.8久保純子)。
・ 左岸側は南向きで陽があたりやすく、冬の昼夜の寒暖差が大きくなり浸食されやすい(早稲田大学地理学研究会記事 geo-waseda.blogspot.jp/2015/04/2015416.html で挙げられた内の一つ)。
などが挙げられている。 
 
うーん、どちらも本当のように思える・・ 
 

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